スタッフインタビュー

我喜屋さん
平成23年入職

るりこう園で働くことになったきっかけはなんですか?

元々、湖南市教育委員会の臨時職員として、6〜7年間、小・中学校に通っている外国人の子どもたちの支援サポートをしていました。特別学級から学級での同時通訳へと仕事内容が変わったときに感じたのは、私の実力不足。子どもたちのためにならないと思いました。もうひとつ、転職を考えた理由は、不安定な生活です。国の予算があれば仕事は継続、なければ退職といった状態ということもあり、安定した仕事を探していました。

いろいろな方に相談した後、最終的に訪れたのはハローワークです。介護職を勧められ、職業訓練を受けて、ヘルパー2級を取得しました。るりこう園で働くことを決めた理由は、元々、土山に住んでいたことと、10年以上前に携わった方がるりこう園にいたこと。土山の地域の人たちに恩返しがしたいと応募し、今に至ります。

この仕事をやってきたからこそ良かったエピソード

最初はパートから始め、現在は正規職員として働いています。正規職員には研修がたくさんありますが、パートは基本自由参加。でも、私はいつでも新しいことを学びたいと思っていたので、できる限り参加していました。

知識があれば、より安心・安全に介助できると思います。新しい技術を得ることによって、自分だけではなくみんなにとってプラスになるのもいいところですね。

私の出身地はブラジルです。ブラジルといえばサンバ。踊ることが好きで、最初の頃は、踊りまくって怒られました(笑)。利用者さんからもびっくりされて、信頼関係を築くまでに時間がかかった人もいます。

でも今は、嬉しい言葉をたくさんもらっています。「ありがとう」「ちょっと今日ハグして」とか。「あなたは私の太陽」とか言ってくれる人もいるし、すごく嬉しいですね。私も、来日して困っていたときもありましたから、自分を重ねてしまう部分もあるかなと。厳しい人もいましたが、その厳しさのおかげで強くなれた自分もいます。本当、全ての人に恩返ししたいという気持ちで、毎日楽しく働いています。

1日の流れ

早番の場合

  • 6:30

    出勤

    利用者さんの起床準備(洗顔・身支度など)を行います。自分でできることはお任せ、できないことだけをお手伝いします。

  • 8:00

    食事介助

    棟の利用者さんに対応する職員と、食事介助する職員が分かれています。担当は日によって変わります。

  • 9:00

    活動

    訓練、音楽・陶芸などの活動場所への案内

  • 11:45

    昼食

    早番は2名です。休憩時間の開始を11:45、12:45の2パターンに分け、常に利用者さんの状態を確認できるシステムを整えています。

  • 12:45

    入浴介助
    または棟配置

    日によって担当内容が異なります。棟配置の日は、ナースコール対応。部屋で過ごされている利用者さんの「お茶が欲しい」「横になりたい」などの要望に対し、その都度対応します。

  • 15:30

    定時

    日勤(8:30〜17:30)の職員の日直(当日の棟リーダー)制度を設けています。棟全体を把握し、交代勤務の職員に対し情報を引き継ぐことで、スムーズな引継ぎが可能です。

夜勤の場合

  • 17:00

    出勤

    まず引継ぎを行い、夜勤準備(利用者さんのパジャマの用意など)や、翌日の1日の流れの把握作業を行います。準備が終わり次第、夕食準備・食事介助に入ります。

  • 20:00

    就寝準備

    随時、食事を終えた利用者さんの就寝準備を行います。薬を飲ませたり、介護記録をつけたりします。

  • 0:00

    巡視

    眠れない方や徘徊への対応、随時排泄介助を行います。職員の詰所にて待機し、ナースコールが鳴れば移動し対応します。早朝3時にも行います。

  • 6:30

    起床準備

    利用者さんの起床準備(洗顔・身支度など)を行います。自分でできることはお任せして、できないことだけをお手伝いします。

  • 8:00

    朝食介助

    利用者さんの食事のお手伝いします。お手伝いしながらコミュニケーションもとっていきます。

  • 10:00

    定時

    引き継ぎを行い夜勤を終えます。次の方にスムーズに引き継ぐためにも情報をしっかりまとめておきます。

るりこう園でこれから働く方へ
Message

最初は、コミュニケーションをとることに苦労しました。言葉の問題や文化の違いもありましたね。特に日本人は相手を傷つけないためにすごく丁寧な言い方をするので、怒られているのか褒められているのか全然わからなかったです。

乗り越えるために必要だったのが、観察。今も続けていますが、利用者さんがトイレに行く時間、笑っているときはどういうときか、怒っているときはどういうときか。見て、考えて、経験を積み重ねて覚えて、今に至ります。

あとは周りからの支えです。仕事でうまくいかないとき、他の職員さんが声をかけてくれたり、利用者さんが「どうした?」とか聞いてくれたり、本当にありがたい。誰かのお手伝いをして喜んでもらえることは、仕事の枠を超えた、私の生きがいです。これからも新しい知識や技術を積み重ねつつ、るりこう園で働き続けたいですね。

“介護”と言うと、難しそうで自分にできるかな?と不安になる人もいると思いますが、まずはお手伝い、ちょっと助けるような気持ちで来てもらえたらと思います。仕事は1人ですることではありません。人と人とが関わることは、素晴らしいこと。みんなで支え合いながら頑張っていきましょう。

るりこう園にはブラジルから来ているルアナもいるから(笑)楽しく過ごせますよ!